第二話

68 名前: 1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 05:26:41.94 ID:1rsmbYFi0

数日後・・・
河原

シュン!!!パシィ!!!
(´・ω・`)「うん!いい調子だ!内藤君」
(;^ω^)「はぁはぁ・・・そうかお?」

(´・ω・`)「あぁ!初心者とは思えないよ。すごい・・・」
(^ω^)「本当かお!?うれしいお、ありがとうだお・・・」
(´・ω・`)「ルールも覚えたようだしね」
(^ω^)「うん、殆どばっちしだお!!!」

(´・ω・`)「そろそろ暗くなってきたけど・・・まだ帰らなくても大丈夫かい?
    君の家ここから遠いだろう?」
(^ω^)「・・・大丈夫だお
            家に返っても誰もいないお・・・どうせ」
(´・ω・`)「!!」


69 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 05:27:13.72 ID:1rsmbYFi0

(-ω-)「僕の家・・・お父さんが早くになくなっちゃって・・・
    お母さんは働いているからまだ帰らないお・・・」
(´・ω・`)「・・・・」
(;^ω^)「あ、気にしなくて良いおwwwもう慣れっこだおwwww」

そのときの彼の笑顔は僕にはとても痛々しくて・・・・彼の無理して笑っている声が
胸に突き刺さるような思いだった。四年間も虐めに耐え・・・・母親のは心配をかけまいと黙っていたのだろう
僕は自分がいかに裕福であるかを痛感した・・・・辛いのは・・・僕だけじゃなかった・・・

(´;ω;`)「・・・・・・・・(ぐすん)」
(;^ω^)「!!どうしたお・・・!!!?ショボン君なんで泣いてるんだお!?」
(;ω;)「な、なんで・・・ないてるん・・・だお(ぐすん)・・・・うぅ・・・」

(´;ω;`)「(僕は内藤君を・・・・かならず・・・エースにしてやる
        それが僕に出来る精一杯のことだ・・・
           彼に楽しい思いをさせたい・・・・絶対にエースに!!!!)」
    
74 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 05:37:44.60 ID:1rsmbYFi0

(´・ω・`)「(手始めに野球クラブでエースにするのがいいな)
     内藤君!明日調度クラブの日だよね?覗いてみよう!」
(^ω^)「その・・・ショボン君・・・お願いがあるんだお」

(´・ω・`)「?なんだい」
(*^ω^)「ブーンって読んでくれおw内藤君っていうの、なんかこそばゆいおwww」
(´・ω・`)「ふふ・・・分かったよ、ブーン・・・
      そのかわり・・・僕の事もショボンって呼ぶこと」
(^ω^)「!!わかたったおwwwwショボン君wwww・・・・・あ;」
(´・ω・`)「ふふ・・・やれやれw好きに呼んでくれ」




78 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 05:48:15.23 ID:1rsmbYFi0

翌日・・・放課後

(´・ω・`)「ここ・・・か」
バックネット越しからショボンのつぶらな瞳が
物色をするように野球少年たちを見回している
(´・ω・`)「(正直レベルが低いな・・・ここでエースになっても意味がない!)」
(^ω^)「わくわくするお!早く野球がしたいお」
(´・ω・`)「(ブーンのせっかくのやる気だ・・・一応体験入部でもいいからやるべきだな・・・)」
ショボンは辺りを見回してクラブ長らしき少年に声をかけた
(´・ω・`)「すいません・・・体験入部イイデスか?」

(V∀V)「こんな次期に体験って珍しいじゃん・・・転校生カァ〜」
(´・ω・`)「・・・まぁそんなもんです」
こんなレベルの低い場所でエースにしてもダメだな・・・そう感じた
市の野球チームに入るほうが妥当だ。
とりあえずは今日だけでも練習に参加させてもらおうか・・・

81 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 05:57:23.85 ID:1rsmbYFi0

(V∀V)「ライト行くぞ!!!」
カイィン・・・
ライトにフライでもうとうとしたのか・・・だが部長が打ったボールはファーストフライになった
一塁・右「ちょwwww部長wwwショボスwww」
(;V∀V)「うるせーいくぞ!!!」

カキィン・・・一応ライトにフライが上がった・・・
ライト「ちょwwwwまぶしすwwwとれねぇwww」
ライトは見当違いの場所でグラブを構えていた
(V∀V)「ちょwwwおまwww人のこと言えナスwwww」

(´・ω・`)「・・・(ダメだ・・・レベルが低すぎる)」
(^ω^)「ショボン君見たかおwあんなの僕でも取れるおwww」
(´・ω・`)「ふふwそうだな」

(V∀V)「おいおい黙って聞いてりゃ!お前ら!!!!大口叩くだけの力あるのかよ!?」

(´・ω・`)「・・・やれやれ・・・ここの3番、4番、5番バッターは順番に打席にたってください」
(V∀V)「んだと!?どういう意味だ?」
(´・ω・`)「・・・僕が相手してあげますよ・・・」

(^ω^)「!!見れるお!!!久しぶりにショボン君のピッチング!!!!」

85 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 06:05:30.54 ID:1rsmbYFi0

実のところ言うとショボンはブーンにピッチングを始めて教えた時以来
全力投球をしなかった

フォームを教えるために時どきシャドウピッチングで見せるくらいで球すら投げることも殆どなかった
(´・ω・`)「(・・・ここに立つのも・・・久しぶりだな・・・)」
ショボンはマウンドに立つと懐かしそうにマウンドの土を触り始めた

(V∀V)「何やってんだ!!!11!!!はやくしれ!!!!」

三番(’∀’)「そんなヤロウの球簡単にうてるぜw」

(^ω^)「(バカだお・・・ショボン君のピッチング知らないからwwww)」

(´・ω・`)「ふぅ〜・・・いくぞ・・・!!!」
ショボン、足を上げる。ゆっくりとワインドアップの体制になり
オーバースローから・・・・投げた

シュ!!!!バシィ
捕手「ひっ!!!!!!」
バックネットに当たったボールがコロコロと転がっていた
そして、キャッチャーはいたがあまりの球威によけてしまっていた

(’∀’;)「ちょwwwこんなの打てねぇwww」

86 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 06:13:48.60 ID:1rsmbYFi0

三番バッター、三球三振

(;^ω^)「(すごいおwwwwやっぱショボン君はすごいお!!!!)」

(V∀V)「おめぇそんなの打てねぇかよw」
(’∀’)「ちょwww無理言うなwww」
(V∀V)「次は四番のオレだ!!!」

(´・ω・`)「!待って下さい(できれば四番はブーン君に三振にさせたい)
     あなたの前に5番バッターを」
(V∀V)「へっwwwいいだろうwwwオレが最後に目立てるシなwww」

五番(゜д゜)「逝くぜwww」

(´・ω・`)「きなよ・・・(面倒だから打ち取らせるか)」
ショボン、投げる!!
投げる時に微妙にボールに回転を加えた
(゜д゜)「ゴルァ!ジャストミートじゃァ!!!」
カキィン!確かに打った、が。
ショボンのかけたカーブ回転でボールは見事ふわふわっと上がってピッチャーフライ

(゜д゜)「ちょwwwなんで!?当たったのに??」

(´・ω・`)「(・・・変化球にも気付かないの、か)」

99 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 07:13:27.66 ID:1rsmbYFi0

キリのいいところまで


(´・ω・`)「(ふぅ・・・ダメだな。こいつらじゃ話にならないな)」
(^ω^)「すごいお、すごいおショボン君wwwwwカッコヨスwww」

(V∀V)「ちっ・・・・次はオレだな」

(´・ω・`)「(よしっ!!)ブーン!!!」
(;^ω^)「!!なんだお?」
(´・ω・`)「君が投げるんだ」
(;^ω^)「な!??!僕じゃムリ・・・はっ!」

(君はいつもそうやって決め付けているみたいだけど・・・
     誰にだって初めてっていうものがあるんだ。それは当然なんだよ
     人類が始めて月に一歩を踏み出した様な勇気・・・・
     今の君が自分を変えるにはそんな勇気が必要なんだと僕は思う!)

(;^ω^)「(・・・・そうだお。僕はいつもそうやって諦めていたんだお
      僕はもう一人じゃ無い!!!ショボン君も居るんだ・・・・!!!)」

(^ω^)「やってやるお!!!!!!!!!!11!!!!!」

(´・ω・`)「ニヤリ」


118 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 14:06:44.44 ID:1rsmbYFi0
 
(´・ω・`)「キャッチャーは僕がやらせてもらうよ」
そういうと、ショボンは返事も待たずにレガースやプロテクターを着け始めた
考えてみればちゃんとしたキャッチャーの仕事は初めてだった。
(´・ω・`)「(ブーン・・・必ず三振を取らせてやるよ)」

(;^ω^)「(ドキドキ)」
初めてのマウンド。初めて人に投げるピッチング
何もかもがドキドキだった
(;^ω^)「(緊張するお・・・・でも・・・不思議と・・・・

     負 け る 気 が し な い お ! !」

(´・ω・)「(チラッ)」
ショボンは横目で部長を見ていた
ブン!ブン!ブン!
すごい勢いで素振りをしているものの、そのフォームはめちゃくちゃだった。
(´・ω・`)「(ニヤリwこれなら余裕だな。ただの肩書きとはいえ四番バッターを三振にするのは自身がつくはずだ

      一球たりともかすらせはしない!

155 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 14:52:10.84 ID:1rsmbYFi0

ざっざっ

ショボンの先ほどの動きを真似して足元の土をならす
(^ω^)「(いくお!!!!1!!!!!!!!)」

(´・ω・`)「(サインは決めてある。よし、ブーン・・・先ずは外角低めだ)」
(^ω^)「(!わかったお!!!)」
ブーン、振りかぶってオーバースローから
投げた
シュ
(V∀V;)「(ちょwwwはやすwww)」
パン!!
ミットとボールがぶつかる乾いた音がした
一球目
見逃し ストライク

(V∀V;)「な!?マジか!?」

(^ω^)「(き、気持いいお・・・)」

216 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 18:07:38.66 ID:1rsmbYFi0

(V∀V;)「(やべ・・・・オレの球よりはやい!!!! 1!!!!)」
ブーンの球はショボンより遅いとはいえ約90k中盤くらいは出ていた
小学生ではすごいほうだ

(´・ω・`)「(ふむ。十分に怖気づいただろうがここらでダメ押しに内角に
      速球だ!外れてもいい)」
冷静にサインを送るショボン

(^ω^)「(次もストライクを取ってやるお!!!!)」
大きく振りかぶる
そして先ほどより力強い腕の振り

シュ!!!

(V∀V;)「うひゃぁでぃあおfじゃ!」
パンッ!!!

ボールは部長の胸元ギリギリくらいの場所を通過してミットに収まった
(V∀V;)「(ちょ、、、マジアブナス!!!)」

(´・ω・`)「(ストライクは取れなかったか・・・まぁいいか)」
ショボンの読み通り、バッターはもう完全に腰が引けていた

235 名前: 
1 ◆Cosz0SUucU 投稿日: 2006/01/13(金) 19:00:31.97 ID:1rsmbYFi0

(´・ω・`)「(次は内角低め・・・ギリギリの線・・・)」
(V∀V;)「(何時までも舐められてたまるか!!!!次は振る)」
ブーン振りかぶって、投げた
シュン・・・
(V∀V;)「(く・・・きわどい・・・これは・・・振る!)」
ブオン!
威勢よく振ったのはいいが、バットは空しく宙を切った
そして、そのままバランスを崩して転倒してしまった
ドスン!
(V∀V;)「イデェ」
一同「(プッダサスwww)」

(^ω^)「(ぷぷwwこけてるおwwwこのまま立て続けにストライクとってやるおwwwwっうえwwww)」

(V∀Vメ)「・・・・やめだ・・・!!!」
(´・ω・`)「・・・え?」
(V∀Vメ)「止めだって言ってんだよ!!!!オレの恥じかかせやがって・・・もう帰る!!!」

(´・ω・`)「なっ!?逃げるのか!!」
(V∀V)「なんとでも言え!!!行くぞお前ら」
(´・ω・`)「待てよ!!!」
追いかけようとしたショボンをブーンが制した。
(^ω^)「・・・いいお。ショボン君」
(´・ω・`)「・・・何が?」
(^ω^)「結末はどうであれ・・・僕の勝ちだお!!!!」

(´・ω・`)「(ニヤリw結果オーライってワケか・・・この勝負で自信を付けられたようだな、ブーン)」

(^ω^)「(それにしても・・・リア小マジ必死wwwwwっうえwwww)」


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