最終話
527 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:51:36.32 ID:sU0yRq110
最終話 「津理子」
未だ夢の中.
再び,ブーンの前に少女が現れた.
ξ゚听)ξ「・・・遅かったか!」
( ^ω^) 「ツン,戻ってきてくれたのかお!
嬉しいお!」
ブーンは,少女に抱きつこうとした.
ξ#゚听)ξ「違う!」
少女は,ブーンを殴り飛ばした.
( +ω+) 「ぶひいいぃぃぃぃ!!!」
530 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:52:15.92 ID:sU0yRq110
(メ^ω^) 「ど,どうしてだお,ツン・・・!?」
(やばい,ちょっと気持ちよかったお.)
ξ#゚听)ξ「そういや,アンタにはまだ教えて無かったわね.
私は,「名無し」・・・
・・・まあ,ナナって呼びなさい.」
( ^ω^) 「ナナかお?」
なな
ξ#゚听)ξ「そうよ.」
531 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:53:37.19 ID:sU0yRq110
なな
ξ゚听)ξ 「・・・ブーン,ここで今あった事を,説明しなさい.」
(;^ω^) 「えっ・・・?」
なな
ξ゚听)ξ 「ん・・・?」
(;^ω^) 「・・・.」
(;^ω^) 「・・・.」
(;^ω^) 「・・・・・・・!」
なな
ξ;゚听)ξ「ちょ,まさか・・・あんた?」
533 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:54:24.29 ID:sU0yRq110
ブーンは須磨子に貰った第十三話の台本を取り出した.
( ^ω^) 「これを読むお!」
なな
ξ゚听)ξ 「把握した.」
539 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:56:37.68 ID:sU0yRq110
なな
ξ゚听)ξ 「・・・そうか,
諸悪の根源は,須磨子だったのか・・・.」
なな
ξ゚听)ξ 「・・・.
ブーン,起きなさい.
ドクオが心配してるわ.」
( ^ω^) 「ドクオが・・・.」
なな
ξ゚听)ξ 「ドクオと,「津理子」が憑いてるDQNの妹が一緒にいる.
彼らに説明したら,また戻ってきて?」
540 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:57:04.21 ID:sU0yRq110
( ^ω^) 「DQNの妹?」
なな
ξ゚听)ξ 「そうよ.」
( ^ω^) 「(良くわかんないけど)わかったお!」
ブーンの体は透けていき,消えた.
なな
ξ゚听)ξ 「よし,津理子・・・.
やっと,ここまで来たわ・・・.」
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541 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:57:51.85 ID:sU0yRq110
ブーンは,病室で目を覚ます.
そして,点滴を抜き取り,
急いで病室から出て行った.
⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン!!!!!
542 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:58:12.23 ID:sU0yRq110
ドクオと愛は,外出の準備をしていた.
('A`) 「ブーンの所に行こう!」
川*’ー’)「今日,病院で寝ていた人ね?」
('A`) 「そう!」
川*’ー’)「でも,行ってどうするの?」
('A`) 「何も出来ないかもしれないけど・・・,
ここで,
じっとしてられないんだ!」
二人で玄関から出る.
544 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:58:36.51 ID:sU0yRq110
('A`) (・・・ブーンも,愛も・・・皆俺が守る!
どうしたらいいか,わからないけど・・・.
ブーンと一緒にいて,
「化け物」が出てきたとき,
返り討ちにしてやる!
俺が死んでも,皆を・・・!!!!111!11!!!!!)
545 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:59:05.02 ID:sU0yRq110
どかっ・・・・!
ドクオに何かがぶつかった.
(メ+ω+) 「ぶひいいぃぃぃぃ!!!」
(メ'A`) 「ぎゃああああ!!!」
548 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:00:35.11 ID:sU0yRq110
川;’ー’)「ドクオあにじゃー,大丈夫!?
あれ,・・・ええと,ブーンさん?」
( ^ω^) 「あれ・・・?
ひょっとして・・・,DQNの妹かお?」
川*’ー’) 「そうよ.なんで知ってるの?」
( ^ω^) 「「名無し」・・・,ナナに聞いたお!」
(メ'A`) 「どうでもいいが・・・
どいてくれ・・・.」
554 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:04:07.50 ID:sU0yRq110
('A`) 「ブーン,治ったのか?良かった!
本当に・・・.
ひょっとして,呪いが解けたのか!?」
( ^ω^) 「違うお.でも,重要な情報は掴んだお!」
('∀`) 「そうか・・・!
家の中で,話を聞こう!」
('A`) (・・・・俺の今の決心は,何だったんだ?)
555 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:04:42.27 ID:sU0yRq110
愛が,お茶を入れる.
ブーンは,今さっきの夢を思い出していた.
川*’ー’) 「はい,ドクオあにじゃー,ブーンさん.」
( ^ω^) 「お茶,ありがとうだお.」
('A`) 「ありがとう.」
(;^ω^) 「あのー?」
川*’ー’) 「はい?」
(;^ω^) 「つかぬ事をお伺いしますが,
ドクオあにじゃー,って何ですか?」
川/////) 「ドクオあにじゃーは,ドクオあにじゃーなのじゃー.」
(;^ω^) 「・・・.」
ブーンは,深く突っ込まないことにした.
556 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:05:19.49 ID:sU0yRq110
('A`) 「ブーン,聞かせてくれ.」
(;^ω^) 「・・・.」
(;^ω^) 「・・・・.」
(;^ω^) 「・・・・・!」
(;^ω^) 「・・・・・・!」
(;^ω^) 「・・・・・・・!」
558 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:06:02.94 ID:sU0yRq110
('A`) 「あ,もういいよ.
悩んでる間にログ読んできた.」
( ^ω^) 「把握した.」
562 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:07:37.47 ID:sU0yRq110
('A`) 「ナナは,帰って来いといったんだな?」
( ^ω^) 「そうだお.」
('A`) 「じゃあ,寝るか・・・.
寝れなそうだけど・・・.」
( ^ω^) 「病院から,睡眠薬ぱくってきたお!」
(;'A`) 「え?そんなに簡単に取れるもんじゃないだろ?」
( ^ω^) 「作者の都合だお!」
しかしブーンが持ってきたのは,下剤だった.
結局,ドクオの家にあったものを飲んだ.
三人は,居間で並んで寝る.
575 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:10:56.63 ID:sU0yRq110
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( ^ω^) 「ナナ,帰ってきたお!」
なな
ξ゚听)ξ 「気安く呼ばないで.」
(;^ω^) 「ナナさん?」
なな
ξ゚听)ξ 「物足りないわね.」
(;^ω^) 「ナナ様!」
なな
ξ゚听)ξ 「よろしい.
ドクオが寝次第,ドクオと合流するわよ.」
( ^ω^) 「合流? できるのかお?」
なな
ξ゚听)ξ 「できるわ.あたしに,任せておいて.
何故か分らないけど,
私には皆が何処にいるかが分るの.」
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583 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:13:26.70 ID:sU0yRq110
現の世界.
ドクオは布団で天井を見る.
('A`) 「寝れねえ・・・.」
('A`) 「ブーンは寝つきいいなあ・・・.」
('A`) 「・・・羊が一匹・・・羊が二匹・・・
---------
---------
('A`) 「羊が五十四匹・・・
川*’ー’)「愛ちゃんが五十五匹・・・
('A`) 「・・・
・・・
愛ちゃんが五十六匹・・・
・・・
愛ちゃんが五十七匹・・・
・・・
・・・
(*'∀`) 「こらー駄目だろ愛ちゃん?」
川*’ー’)「えへへへへー.」
「うぜえええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!」
誰かに殴られて,二人は気を失った.
593 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:16:56.34 ID:sU0yRq110
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('A`) 「はっ・・・・!?」
なな
ξ゚听)ξ「やっと来たみたいね.」
( ^ω^) 「ドクオ!」
(;'A`) 「あれ,ブーン?」
なな
ξ゚听)ξ「よし,次は,愛と津理子の所に行くわよ?この犬!」
( ^ω^) 「はい! ナナ様!」
(;'A`) 「え・・・何?この子達?」
なな
ξ゚听)ξ「ぼやぼやしない!」
(;'A`) 「ナナ?
ちょ,ちょっとおお???」
三人の少年少女が消えた.
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600 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:18:51.61 ID:sU0yRq110
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違う場所で,
三人の少年少女が突然現れる.
( ^ω^) 「ここかお?」
(;'A`) 「吃驚した,吃驚した!」
なな
ξ#゚听)ξ「しー!
愛ちゃんと津理子,シリアスな話してるの.
黙って聞きなさい.」
610 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:20:41.05 ID:sU0yRq110
20歳位の女と少女がいる.
川*’ー’)「・・・貴方が,おにぃちゃんを・・・.」
ξ゚_゚)ξ 「私が原因で,貴方のお兄さんは死んでしまった・・・.
ごめんなさい・・・.」
川*’ー’)「・・・もういいの.」
ξ゚_゚)ξ 「・・・?」
川*’ー’)「貴方が悪いんじゃ,無いわ.
それにドクオあにじゃー,言ってたの.
人は,変われるって.
例え,いつになっても.
でも,一人では中々変われなくて,
弱い人間同士が,
支えあって,成長していけるって.
それは,きっと津理子さんも同じなのよ.」
ξ゚_゚)ξ 「・・・.」
614 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:21:43.04 ID:sU0yRq110
川*’ー’)「私の父親は,どうしようも無いクズだと思ってた.
働かず,酒ばかり飲んで,暴力をふるって.
でも,私も変わるわ.
ドクオあにじゃーに,支えられて.
約束する.
だから,津理子さんも,変わろ?
私が,手伝ってあげる.」
ξ゚_゚)ξ 「・・・ありがとう.
そうね・・・.
私も,変われるのかな.」
川*’ー’)「うん!」
628 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:27:29.16 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「きっと,私達「津理子」も同じなのね.
私達が,支えあって,
成長することで,
「津理子」に戻れるんだわ・・・.」
川;’ー’)「・・・?」
ξ゚_゚)ξ 「ツンが・・・,
どうして,強い力を持ちながら,
その制御が出来なかったかわかる?」
川;’ー’)「えーと・・・?」
631 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:28:59.14 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「私はもともと,テレパシストだったの.
私達がバラバラになった日,
能力もバラバラになったの.
「名無し」・・・ナナが生まれた時は,
力を行使する際の空間の把握能力が持っていかれた.
そして,私が無気力になって,
ツンと須磨子が生まれた.
ツンには,力そのもの.
須磨子には,力を操る能力を持っていかれたわ.
そして基本人格「津理子」である私は,
力のON・OFFを制御する能力だけが残ったの.
だから,私とナナ,須磨子には能力が無いと思われたのね.
力が無いと,殆ど意味のない能力だから.
まあ,須磨子は少し力を持ってるのかも.
私達の発言を,ジャミングみたいなの起こして,
邪魔してるから.」
川*’ー’)「・・・・.」
632 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:29:51.88 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「ツンから,化け物が生まれたとき,
ツンから力の殆どが,化け物に移った・・・.
化け物は不思議・・・
最初の私を超える力を持ち,
私に元々無い力を操る.
井戸に落ちて死んだのが・・・
原因なのかしら・・・.」
川*’ー’)「・・・・?」
633 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:30:35.20 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「私・・・
ひょっとしたら,本来一人で持つはずの,
理性だとか,思いやる心も私達の間でバラバラになってたのかも.
・・・私,皆と1つになるわ.」
川*’ー’)「・・・・!」
ξ゚_゚)ξ 「ありがとう,愛さん.
私,ナナに連れられて,
皆の行動,考えを見てたの・・・.
私だって・・・変われるはずよね?」
川*’ー’)「うん!」
634 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:31:05.61 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「ナナ・・・,出てきて.」
なな
ξ゚听)ξ 「ばれてたの?」
ξ゚_゚)ξ 「ええ・・・.」
川*’ー’)「ドクオあにじゃー!」
(*'A`) 「愛ちゃん・・・.」
( ^ω^) 「いちゃついてんじゃねーぞ.」
ξ゚_゚)ξ 「ナナ・・・行きましょう?
須磨子とツン・・・そして,「化け物」の所へ.」
635 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:31:53.04 ID:sU0yRq110
なな
ξ゚听)ξ 「頼もしくなってきたじゃない!
行くわよ!」
(;'A`) 「ま,またか!」
( ^ω^) 「はい! ナナ様!」
なな
ξ゚听)ξ 「この犬! 近づきすぎよ!」
( ^ω^) 「ぶひひひ.ナナ様!すいませんだお!」
5人は,消えた.
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640 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:33:30.28 ID:sU0yRq110
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「広場・・・」
ξ´_ゝ`)ξ「ツン・・・私の可愛い・・・ツン.」
ξ;;)ξ「お母さん・・・.」
二人の親子が抱き合ってるように見える.
そこから少し離れたところに,
美しい女性が立っていた.
皆良く似ている.
一人立つ女性は,わけの分らないことを喚きながら
手をぶらぶらさせていた.
641 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:34:54.31 ID:sU0yRq110
突然,俯きながら苦しそうな声を上げ,
さらに大きな声を上げる.
ξ(====)ξ「ぃ゙ぃ゙ぃ゙!!ぅ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!
ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!」
ξ´_ゝ`)ξ「うるさいよ!「化け物」!」
ξ(====)ξ「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙?ぃ゙ぃ゙ぃ゙!!?????」
ξ´_ゝ`)ξ「ちっ・・・
本当に馬鹿だね・・・こいつは・・・
こんなものが,本当に可愛いツンから生まれたの?」
ξ(====)ξ「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!!」
「化け物」と呼ばれた女は,ずっとある方を向いている.
中年女性は,そちらを見た.
643 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:35:43.51 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「来たのかい・・・.」
ξ;;)ξ「ぶーん・・・.」
( ^ω^) 「ツン!
須磨子! てめぇえええ! ツンが泣いてるじゃねぇか!
泣かしたな!」
ξ´_ゝ`)ξ「ふん・・・.
泣いてる原因は,あんただろう?」
なな
ξ゚听)ξ 「あら,一方向からしか物を見れない癖,
変わってないのね?」
ξ´_ゝ`)ξ「「名無し」か・・・.
津理子まで引っ張り出してきて,どうしたの?」
なな
ξ゚听)ξ 「決着をつけようと思ってね.」
ξ´_ゝ`)ξ「決着?ふん.
「化け物」が,アンタ達を殺して終わりよ!
やれ!醜い「化け物」!」
ξ(====)ξ「・・・・.」
645 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:36:10.57 ID:sU0yRq110
しかし,「化け物」と呼ばれた女は,顔を下げたまま動かない.
646 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:36:46.09 ID:sU0yRq110
川;’ー’)「ど,どうしたのかしら?」
(;'A`) 「愛ちゃん,下がってろ・・・!」
動かない.
648 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:37:47.29 ID:sU0yRq110
ξ;´_ゝ`)ξ「ど,どうしたのよ?
醜い!化け物!
あたしの言うとおりに動け!」
650 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:38:13.95 ID:sU0yRq110
ξ(====)ξ「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙?
・・・・・・・・・・あはははは
あはははははははははははははははははははは・・・・・
あーーーーーーーーははっははははっ
あははは,ヒヒヒヒひひひひひひひひひひひひひひひひ!」
651 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:38:44.29 ID:sU0yRq110
「化け物」と呼ばれた女は,いつの間にか中年女性の後ろにいる.
「化け物」と呼ばれた女は,自分に良く似た中年女性を抱きしめた.
ξ;´_ゝ`)ξ「ちょ,ちょっと!
何すんのよ!」
左手で無理やり顔を向けさせ,キスをした.
654 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:39:08.61 ID:sU0yRq110
・・・・
中年女性は唐突に消えた.
657 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:39:38.81 ID:sU0yRq110
ξ;;)ξ「おかあさん・・・・・・・・・!?」
(;^ω^) 「須磨子が!?」
なな
ξ;゚听)ξ「えっ?
これは予想外・・・!?」
660 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:40:23.30 ID:sU0yRq110
「化け物」と呼ばれた女は,上半身を機械仕掛けのようにぶるぶる
フ ル ワ セ ル ・ ・ ・ ・ ・
ξ(====)ξ「あああああ.
うふふ.
いひひひひひ
うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ
ふふふふふふふふふふふ.」
664 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:41:19.82 ID:sU0yRq110
津理子が,前にでた.
666 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:41:50.37 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「大丈夫.安心して?」
(;^ω^) 「えっ・・・?」
なな
ξ;゚听)ξ「どういうこと?」
ξ゚_゚)ξ 「貴方と同じよ,ナナ.
そろそろ,皆で1つになりたがってるの.」
川;’ー’);'A`) (それは,冗談で言ってるのか(しら)!?)
668 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:42:31.53 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「大丈夫だから?おいで?」
ξ(====)ξ「ひひひひ.」
「化け物」と呼ばれた女は,
頭を上下に揺らしながら津理子に近寄る.
ξ゚_゚)ξ 「辛かったね?
皆から,「化け物」なんていわれて.
もう大丈夫だから.」
ξ(====)ξ「・・・・・.」
670 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:43:12.07 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「中に入った須磨子も聞いて?
あたし達,戻ろう?
ここにいる子たち,
皆,強い人ばかりじゃないわ?
でも,助け合って,苦労して,
・・・私の考えを変えてくれた.」
ξ(====)ξ「・・・・・あぁ.」
ξ゚_゚)ξ 「ドクオ君と愛さんが言ってたわ?
人は,いつになっても変われるって.
私達も,もう少し強くなろ?
この子達を見習って.」
ξ(====)ξ「・・・・・.」
671 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:43:54.11 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「貴方に力があるのは,
本当は一番助けて欲しかったからなんだね.
でも,この子達の口から,
何を吸い取っても,
助からないわ?」
ξ(====)ξ「うああ・・・・・.」
ξ゚_゚)ξ 「少し,強くなろ?
他人を許す心・・・
我慢する心・・・
相手を思いやる心・・・
ちょっとだけ,
私と強くなるだけで,
私達は,戻れるの.
私と,頑張ろう・・・.」
674 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:44:30.32 ID:sU0yRq110
ξ゚_゚)ξ 「それから,須磨子・・・.
出井先生のこと,思い出して・・・.
私たちのこと,何よりも大事にしてくれたわ.
人は,皆,醜いわけじゃない.
いえ,醜く見える人も,醜いだけじゃないわ.
あなたも・・・私と一緒にきて・・・.
一緒に,強くなろ?」
「化け物」と呼ばれた女は,上を向いた.
がくがく,体を震わせる.
しかし,震えはだんだん小さくなる.
そして,「化け物」と呼ばれた女は,
「化け物」では無くなり・・・・
消えた・・・.
676 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:45:18.65 ID:sU0yRq110
なな
ξ゚听)ξ「そっか・・・.
ドクオ,ブーン,愛ちゃん・・・.
私も・・・そろそろ,津理子に戻る.」
('A`) 「ナナ・・・.」
川*’ー’)「ナナさん・・・.」
(;^ω^) 「女王様・・・.」
なな
ξ゚听)ξ「ドクオ,ありがとうね.
私も,貴方の言葉で,
行動で,
変わった気がするわ.」
ナナはドクオに近づき,頬っぺにキスをした.
川#’ー’)「な・・・!」
なな
ξ゚听)ξ「ごめんね,愛ちゃん.
・・・じゃあね.」
少女がまた一人,消えた.
678 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:46:01.60 ID:sU0yRq110
ツン
ξ;;)ξ 「ぶーん.」
( ^ω^) 「ツン・・・.」
ツン
ξ;;)ξ 「嫌だよ・・・.ブーン.
一緒にいたい・・・.」
( ^ω^) 「ツン・・・大好きだお!」
( ^ω^) 「ブーンは,ツンがどうなっても,
ツンが好きだお!」
ツン
ξ;;)ξ 「私も・・・.」
( ^ω^) 「・・・ブーンは,心配になったお.
ドクオを助けにいこうとするブーンを見て,
引き止めるツンが.
ツンは,一緒に居て欲しかっただけなのかと・・・.」
680 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:46:48.28 ID:sU0yRq110
ツン
ξ;;)ξ 「そんなこと無い!」
( ^ω^) 「でも,ツンがどう考えていようと,ブーンはツンが好きだお!
ブーンが,どうなっても
幸せになって欲しいお!」
ツン
ξ;;)ξ 「・・・!」
( ^ω^) 「ツンと一緒にいるお!」
ツン
ξ;;)ξ 「ブーン・・・.」
ξ゚_゚)ξ 「・・・じゃあ,ブーン君を殺すの?」
682 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:47:33.01 ID:sU0yRq110
ツン
ξ;;)ξ 「・・・.」
(;^ω^) 「津理子!」
ξ゚_゚)ξ 「ブーン君は,生身の人間よ?
貴方が一緒にいるには,殺さなきゃね.
どうなっても貴方を愛してくれるブーン君を.
幸せを祈ってくれる・・・ブーン君を.」
ツン
ξ;;)ξ 「・・・・.」
ξ゚_゚)ξ 「きっと,愛するってのは,
寂しさを紛らわせるためのものじゃないんだわ.
・・・相手に幸せになって欲しいという,気持ちだったのよ.」
ツン
ξ;;)ξ 「・・・そっか.
ブーンには,幸せになって欲しい・・・.」
683 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:48:59.01 ID:sU0yRq110
ツン
ξ;;)ξ 「・・・.」
ツン
ξ;ー;)ξ 「ブーン,ありがとう.」
( ;ω;) 「つ・・・ツン・・・?」
ツン
ξ;ー;)ξ 「冷静になってみれば,
ブーンを殺すなんて,ごめんだわ.
私・・・寂しかっただけみたいね.
ブーンが,好きなのに.
いつの間にか,一緒に居てくれることだけ,
考えてた.」
684 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:49:32.48 ID:sU0yRq110
( ;ω;) 「駄目だお! 消えちゃ,駄目だお!」
ξ゚_゚)ξ 「ブーン君,それは違うわ.
ツンは,消えない.
私になるの.」
( ;ω;) 「うるさいお!黙るお!
ツンは,ブーンと一緒に居るお!」
ツン
ξ;ー;)ξ 「他の「津理子」達と違って,
私はまだ,一緒になれないみたい・・・.
でもね・・・.」
ツンと呼ばれた少女は,泣き顔のまま,
少し困った顔をして・・・
笑った.
685 名前: 最終話
投稿日: 2006/01/15(日) 23:49:54.28 ID:sU0yRq110
・・・「津理子」は消えた.
そして・・・
ブーン達も.
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