第十三話
447 名前: 1
◆kYa.Q/JCHg 投稿日: 2006/01/15(日) 22:00:23.57 ID:sU0yRq110
始める・・・
色々矛盾点は残るが・・・
多めにみて欲しい
それから第十二話で,
愛がドクオの呼び方を,
ドクオの兄貴,としましたが
協議の結果,
ドクオあにじゃーに変えます.
かわいいから
448 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:00:52.91 ID:sU0yRq110
第十三話 「化け物」が生まれた日
ドクオは,自分の部屋に飛び込む.
愛は吃驚した顔をする.
川;’ー’)「ど,どうしたのじゃ.ドクオあにじゃー.」
(;'A`) 「妹者!!!!!」
川//////) 「きゃ!まだ・・・だめぇ!」
452 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:04:03.85 ID:sU0yRq110
ドクオは,愛の持つ携帯を奪い取る.
川;////) (あれ・・・?)
件名:
本文:残り日数 2日
(;'A`) 「・・・・・・・・・!」
川;’ー’)「た,ただのイタメルよ?
最近,いつも来て気持ちが悪いけど.」
(;'A`) 「愛・・・これは・・・.」
(;'A`) (何をいうつもりだ・・・俺は・・・・
解決法も解らないのに・・・・
言っても,不安に,させるだけ・・・・
ちくしょう・・・・)
453 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:05:51.00 ID:sU0yRq110
川;’ー’)「・・・ドクオあにじゃー.」
(;'A`) 「いつからこのメールを?」
川;’ー’)「5日くらい前かなあ・・・?」
(;'A`) 「VIPで変なスレ,みちゃった時じゃない?」
川;’ー’)「そうかも.
DQNおにぃちゃんのパソコン,勝手にいじってたの.
そしたら・・・.」
('A`) 「・・・この,メールが来るようになって,
変な夢,見るようになってない?」
川;’ー’)「・・・えっ!?
なんで,知ってるの?」
454 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:06:38.92 ID:sU0yRq110
('A`) 「・・・聞かせて?」
川;’ー’)「・・・いいけど.
でも,ほとんど何もいってくれないの.
「あんた,誰?」って聞いても
中々喋ってくれなくて.
昨日,やっと喋ってくれた.」
('A`) 「・・・何て?」
川;’ー’)「「あたしは,津理子.
私達,似てるね.」
と,
「私,病気なんだけど.
治したほうがいいのかな.」
それだけ.
ここ5日間で,それだけ.」
455 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:07:48.11 ID:sU0yRq110
('A`) 「・・・そうか.」
川;’ー’)「ねえ,なんで,そんな顔してんの!?
・・・DQNおにぃちゃんもこのメール受信してた.
まさか!
死んだのと何か,関係あるの!?」
ドクオは,愛の頭を撫でる.
('A`) 「・・・知りたい?」
川;’ー’)「うん!」
('A`) 「後悔するよ?」
川;’ー’)「知らないほうが・・・後悔するよ.」
('A`) 「わかった・・・.」
ドクオは,諦めた顔をして,
今までの話を愛に話した.
当然だが,愛は信じられない顔をした.
しかし,ドクオの顔を見て現実であることは理解したらしい・・・.
456 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:09:02.84 ID:sU0yRq110
('A`)
「今日,「津理子」と会ったら何とか手掛かりを聞き出してくれないか?」
川;’ー’)「わ・・・わかったのじゃ.ドクオあにじゃー.」
('A`) (話して,良かったんだろうか・・・.)
('A`) (ブーンよう.
そろそろ,起きろよ.
お前,もう明日なんだぞ?)
457 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:11:21.55 ID:sU0yRq110
---------------------------------------------------------------------
( -ω-) 「うっ・・・.」
ξ゚ー゚)ξ「ブーン・・・.
起きちゃったの?」
( -ω・) 「ん?
ツン・・・.」
ξ゚ー゚)ξ「ブーン・・・.」
眠そうなブーンの上半身を,少女は抱きしめる.
二人の周りに,白い雪のようなものが降っている.
ξ゚ー゚)ξ「まだ,いいのよ?
ゆっくりお休みなさい.」
458 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:12:17.75 ID:sU0yRq110
( ・ω・) 「ツン・・・.
ドクオに呼ばれた気がしたお・・・.
今,何時だお・・・?」
ξ゚ー゚)ξ「いいの・・・.
全て忘れて,休んでて.」
( ・ω・) 「ツン,ブーンには今,時間が無いお.
ドクオや,ショボンが死んでしまうお.」
ξ゚ー゚)ξ「・・・ドクオ,ショボン・・・?
いいじゃない?
・・・アタシ達さえ,一緒なら.」
459 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:13:04.90 ID:sU0yRq110
眠い目を擦り,ブーンは喋る.
( ・ω・) 「ツン,
ドクオとショボンは,大事な友達だお・・・.」
ξ゚听)ξ「私がいるだけじゃ,駄目なの?」
( ・ω・) 「ツン・・・.そういう問題じゃないお.」
ξ゚听)ξ「どうせ,起きても同じよ.
アイツに皆,殺される.
それなら,静かに
・・・ 死のうよ.」
460 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:13:57.95 ID:sU0yRq110
( ^ω^) 「ツン.
駄目だお.
ブーンは,友達は見捨てられないお.」
ξ゚听)ξ「アンタの残り時間は,もう1日ないの.」
(;^ω^) 「!」
ξ゚听)ξ「ショボンは,もういないわ.」
( ;ω;) 「ドクオ,ドクオを助けなきゃ!」
ξ゚听)ξ「ドクオ,ドクオって・・・.」
ξ゚听)ξ「そう言って,アンタも離れていくの?
なんで,
一緒に・・・.」
ξ゚听)ξ「嫌だよ・・・.」
(;^ω^) 「ツン・・・また戻ってくるお・・・.」
(;^ω^) (ツン・・・ツンはひょっとして・・・・・・)
461 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:14:46.02 ID:sU0yRq110
ξ?????)ξ「ツン,もう止めなさい.」
中年女性が現れた.
(;^ω^) 「お前は,誰だお?」
ξ゚听)ξ「おかあさん・・・.」
(;^ω^) 「おかあさん・・・,
ってことは・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
えーと,あれ?」
ブーンは,カンニング・ペーパーを見た.
( ^ω^) 「須磨子かお!」
462 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:17:52.72 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「そうよ.醜い子豚さん.」
(;^ω^) (醜い子豚・・・)
ξ´_ゝ`)ξ「ツン,もう止めましょう.
あたし達と一緒に居られる人間なんていないわ.」
ξ´_ゝ`)ξ「・・・私と一緒に行きましょう?」
ξ゚听)ξ「おかあさん・・・.
ツンは,ツンはね.」
ξ´_ゝ`)ξ「ブーン君だって,ツンから離れたがってるわ.
私達は,仲間に危害を与える憎い存在ですもの.」
(;^ω^) 「そんなことないお!」
ξ´_ゝ`)ξ「うるさい,黙れ.
私達だって,貴方達が憎いわ.
大事なツンを,こんな目に合わすんですもの.」
463 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:18:41.85 ID:sU0yRq110
ツン・・・
「化け物」を操って,一人でも多くの醜い人間どもを
殺してあげましょう?
私はね,ツンを自殺に追い込んだ「人間」という存在自体が
憎くて,憎くて,憎くて,堪らないのよ・・・!
464 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:19:37.51 ID:sU0yRq110
(;^ω^) 「・・・!」
(;^ω^) 「・・・どういうことだお!」
ξ゚听)ξ「お,・・・おかあさん?」
ξ´_ゝ`)ξ「ふフ,止めましょう.
ツン.
いイ子ぶるのは.」
ξ゚听)ξ「え・・・?」
ξ´_ゝ`)ξ「貴方だって,本当は憎いんでしょう?」
ξ゚听)ξ「え・・・?」
ξ´_ゝ`)ξ「覚えてないものね.ツンは.
私が,忘れさせてあげたから.」
465 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:20:14.18 ID:sU0yRq110
私が記憶を戻してあげるわね・・・.
ξ><)ξ「いやああああああああ!!!」
466 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:21:06.67 ID:sU0yRq110
(;^ω^) 「ど,どうしたんだお!ツン!」
ξ><)ξ「ブ,ブーン.
アタシは,あたしわ・・・・」
ξ´_ゝ`)ξ「出井先生と,私は,男達の襲撃に会ってるのはしってるわね?
子豚さん.」
( ^ω^) 「ブーンだお.」
ξ´_ゝ`)ξ「子豚さん.どうでもいいわ.
私はツンの部屋に入ることで,ツンと入れ替わってしまったの.」
須磨子は,嫌な記憶を思い出して苦しむツンを,
慈しむような眼差しで見ながら,
心の傷をなぞってゆく.
468 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:21:45.14 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「襲撃の事を,ツンは知ってしまった.
ツンの中の「化け物」は,そのショックでさらに大きくなったわ.」
( ^ω^) 「・・・.」
ξ´_ゝ`)ξ「ツンの力も,大きくなった.」
ξ´_ゝ`)ξ「ツンは,男達を殺したくはなかった.
その場から,離れようとした.」
ξ´_ゝ`)ξ「でも男達は,逃げようとしてるように見えた.」
ξ´_ゝ`)ξ「そして・・・,ある男が,
ツンの後ろから最後の力を振り絞って,
襲い掛かったの.」
( 'ω`)「・・・やめるお.」
469 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:22:20.06 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「男に荒々しく,抱きつかれる感覚.
記憶を「名無し」に押し付けても,
感触は覚えていたのかしら・・・.」
ξ><)ξ 「おかあさん,やめて・・・.」
ξ´_ゝ`)ξ「父親に犯された感触を思い出した可愛いツンは・・・
ツンの膨れ上がっていた力は・・・
爆発したわ.」
470 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:22:57.29 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「その時,「化け物」は生まれた.
知性は・・・あまり無かったみたい.
ただ・・・憎しみを強く持っていた.
周りに対する,殺意とともに.」
ξ´_ゝ`)ξ「ツンは,決心した.
この「化け物」のせいで,
・・・自分の性で,
人を殺すかもしれない可能性を恐れたの.」
ξ´_ゝ`)ξ「醜い豚どものせいで!」
ξ´_ゝ`)ξ「ツンは!」
471 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:23:26.57 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「「化け物」は,ツンの力の殆どを奪い取っていた.
そして,すぐにでもツンと交代しようとしていた.
・・・手段は選べなかった.
このままでは,屋内の出井先生や,男達が死んでしまう.
可愛いツンは,二階の窓から飛び降りた.」
ξ><)ξ 「・・・.」
ξ´_ゝ`)ξ「それでは死ねなかったの.
当然よね? 二階程度じゃ.
足は折れてた.
死ねなかったツンは,地面を這って・・・
死ねそうな場所を探した.」
472 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:24:36.97 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「・・・.
何も,急いで井戸なんて選ばなくても・・・.
冷たい水の底・・・
ツンは,
そして,私達は誰にも知られることなく,
消えて逝ったわ.
・・・・.
よっぽど,人を殺したくなかったの?」
ξ><)ξ 「・・・・・・うぅ.」
473 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:25:26.97 ID:sU0yRq110
ξ´_ゝ`)ξ「ツン,それは間違いよ?
醜い豚ども・・・
全部,こ,こ・・・コ ロ してあげよ?」
ξ><)ξ 「ころす・・・?」
ξ´_ゝ`)ξ「そうよ.」
ξ><)ξ 「ころす・・・?」
486 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:30:40.93 ID:sU0yRq110
(;^ω^) 「ツン! 耳を貸しちゃだめだお・・・!」
ξ´_ゝ`)ξ「ツン・・・.
ブーンは,一緒に来てくれないよ?
私とおいで,かわいいツン?」
いつの間にか,中年の女性は少女を抱きしめていた.
少女は泣きながら,中年女性の胸に顔をうずめた.
491 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:32:03.86 ID:sU0yRq110
(;^ω^) 「ツン・・・.
ブーンは,ツンを愛しているんだお!」
ξ><)ξ 「でも,ブーンは一緒に居てくれないじゃない・・・.
おかあさんしか・・・.
アタシの近くにいてくれる人は,お母さんしかいないんだ・・・.」
少女と中年女性は,同時に姿を消した.
492 名前: 第十三話
投稿日: 2006/01/15(日) 22:32:37.73 ID:sU0yRq110
(;^ω^) 「ツーン!!!!!!!!
待つんだお!
一緒に居たいのは,本当なんだお!
ブーンはただ,ドクオを助けたいだけなんだお!」
戻る 進む