第三話
35 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:28:46.37 ID:JuXeau2p0
第三話 苦痛
ブーンは,自分の家の居間に行き,用意してあった朝食を食べる.
親はいるが,挨拶すら互いにしない.
無言で食べ終わり,ブーンは学校に向かう.
DQN 「よう,ブーン!!!」
(;^ω^) 「お,おはようございますだお・・・」
DQN 「うはwww相変わらずきめえwwwwww」
DQNは,ブーンの弛んだ腹を思い切り掴む.
脂肪が潰される感触がし,思わずブーンは叫んだ.
( ;ω;)「痛いお!やめるお!」
DQN 「うるせえ!バーローwww
お前は,俺の暇つぶしの道具なんだよ.
お前なんてそれ以外,存在価値ねえじゃねえか.」
37 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:29:17.44 ID:JuXeau2p0
ブーンは泣きながら,黙って聞いている.
DQNはそれに気を良くしたのか,さらに暴言を畳み掛ける.
DQN 「その証拠に,誰かお前のこと助けてくれる奴いるか???
いねえだろ?
死んでも,誰も本気で悲しみやしねえ!
むしろ・・・喜ぶかもなぁ!」
( ;ω;)「・・・・・・・・・・・う,うわああああああああああ!」
ブーンはDQNの余りの暴言に,DQNに掴みかかった.
しかし,DQNは喧嘩慣れしており,楽に避け,殴り始める.
38 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:30:17.54 ID:JuXeau2p0
('A`) 「ブーーーーン!!!
やめろよ,お前ら!
ブーンが何したってんだよ!」
DQN 「ああ?ドクオ,お前も苛められてえの?
・・・呼吸してるからだよ!
ついでに,お前もな!」
ドクオはブーンを助けようとしたばかりに,
ブーンと一緒に殴られ,蹴られ・・・
金をとって,DQNは去っていった.
40 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:31:11.47 ID:JuXeau2p0
( メメメ;ω;)「何で,何でブーンたちばかり・・・」
(メメ'A`) 「この世は,不公平に出来てやがる.
俺たちが,一体何したってんだよ!」
ドクオは,走りだした.
恐らく,家に帰ったのだろう.
ブーンは,ドクオに「ありがとう,ごめん」とメールをして,
傷だらけながらも学校に向かった.
ブーンはドクオは強いと思った.
何故なら,ドクオが同じように苛められてても,
自分は飛び出せないかもしれないから.
学校について,席に座る.
机の上は落書きだらけ.
椅子の上には画鋲.
41 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:32:04.47 ID:JuXeau2p0
そして,誰もクラスメイトたちは近寄ってこない.
ブーンから少し離れたところで,さっきのDQNとその仲間たちが話している.
DQN 「何かさあ,最近変なメールくるんだよね.」
DQN2 「変なメール?」
DQN 「後,2日しかない,ってメール.」
DQN2 「何が後二日なんだ?」
DQN 「さあ,わかんね.」
DQN2 「キメエwww」
ここで,数学の先生が入ってきた.
ブーンは,授業を受けながらも,内容が難しくてついてはいけない.
それでも,これだけは意地になっている.
これすら止めてしまったら,本当に自分がいる意味がない気がして.
しかし,分らない内容を聞いても眠くなるばかり.
いつしか,ブーンは眠りについていた.
43 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:33:05.47 ID:JuXeau2p0
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昨日の夢に出てきた少女が,また目の前に現れた.
( ;ω;)「ツンかお?」
少女は少し心配そうな顔をして,ブーンに話しかける.
ξ゚-゚)ξ 「ブーン・・・
泣いてるの?」
( ^ω^) 「な,何でもないお.」
ξ゚-゚)ξ 「いいの,アタシは知ってるから.
馬鹿な奴らよね・・・.」
( 'ω`) 「しょうがないお・・・.
ブーンが駄目なAAだから.」
44 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:33:58.23 ID:JuXeau2p0
少女の手が,ブーンの頭に触る.
そして,やさしく撫ではじめた.
ξ゚-゚)ξ 「ブーン・・・
そんな事ないわ.
人の心もわからないから,あんな事ができるんだわ・・・
あんな奴らより,ブーンの方がよっぽど大切な存在よ・・・.」
( ^ω^) 「ツン・・・.ありがとうだお.」
ξ///)ξ 「べ,別にあんたの事が心配でこんな事いってるんじゃあ・・・ゴニョごにょ」
( ^ω^) 「ツンは,やさしいいい娘だお.(かわいい・・・)」
ξ///)ξ 「ば,馬鹿いってんじゃないわよ!別に・・・」
ξ゚-゚)ξ 「・・・アタシには,あんたの気持ちが分るからね.
アタシも,苛められてたから.」
( ^ω^) 「そうなのかお?ツンはブーンと違って,外見もいいし
むしろ,人気者になれそうだお.」
少女は今まで撫でていた手を止め,ブーンの頭から手を離した.
45 名前: 第三話
投稿日: 2006/01/09(月) 21:35:01.83 ID:JuXeau2p0
ξ゚听)ξ「アタシには,・・・他の人には無い力があったの.
だから,それが原因で苛められたわ.
人は,自分にないものを見ると,妬むか,恐れるの.
そして・・・.」
ブーンは,ツンが過去形で話すのが気になった.
しかし,今はさらに話の内容の方が気になる.
47 名前: 第三話 投稿日: 2006/01/09(月) 21:36:03.36 ID:JuXeau2p0
( ^ω^) 「そして,なんだお?」
ξ゚听)ξ「・・・.何でも無いわ.
アタシ,そろそろ行くわね.」
( ^ω^) 「・・・わかったお,今日は話せて良かったお.
ちょっと楽になったお.」
ξ///)ξ 「な,何,馬鹿な事言ってんのよ!
別に,アンタなんて慰めてないわよ!」
(;^ω^) 「わ,わかったお・・・.また,会いたいだお.」
ξ゚听)ξ「フン・・・.・・・またねっ!」
少女は,ブーンの前から消えた.
ブーンの意識も,現実へと引き戻される.
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