第六話
149 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:16:41.48 ID:shtErDL50
第六話 DQNの夜
ブーン達は,ショボンの屋敷で一番広い部屋に布団を広げた.
(´・ω・`)「ようこそ,バーボンハウスへ.
このテキーラはサービスだから,まず飲んで落ち着いて欲しい.
うん,「また」なんだ.済まない.
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない.
でも、この部屋を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ときめき」みたいなものを感じてくれたと思う.
殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい,
そう思って
この部屋に呼んだんだ.
じゃあ、注文を聞こうか.」
(;'A`) 「何言ってんだ?
それに俺ら,まだ未成年だから酒は飲めないぞ.」
(´・ω・`)「済まない.職業病でね.」
(;A;) (もうやだ,こいつ等・・・)
153 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:19:41.44 ID:shtErDL50
( ^ω^) 「DQNは何時,あのスレを見たんだお?」
DQN 「あ?馴れ馴れしく呼び捨てにしてんじゃねえぞ,ごるあ.」
(´・ω・`) フリスク…。
DQNはびくっと飛び上がり,無理な笑顔を作った.
DQN 「あれは4日前だな.
2ちゃんなんて,普段は見ねえんだが.
エロ画像漁ってたら,偶然見てしまった.」
(´・ω・`)「僕は7日前に見た.
津理子の夢もそこからなんだ.
DQNが津理子の夢を見たのは,4日前だけらしいけど.
恐らく,DQNがあまりに馬鹿すぎて話す価値を見出せなかったんだろう.」
(;'A`) 「酷・・・.」
159 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:25:33.08 ID:shtErDL50
(´・ω・`)「そういえば,ドクオは見ないのかい?」
('A`) 「ああ.津理子やツンを見たことはない.
何時も,廃村みたいな所で化け物の様なものに
追いかけられる悪夢なら見る.
正直,まともな人間が見れるお前らが羨ましいよ.」
( ^ω^) 「そうだったのかお!
化け物って,ブーンが見たのと同じ奴かお?」
('A`) 「あー,そうかもな.
醜い女の化け物で,よつんばになってる.」
( ^ω^) 「うーん,それだけじゃ分らないお.」
DQN 「ショボンさん,ちょっとトイレ借ります.」
(´・ω・`)「あれは外すなよ.」
DQN 「わ,わかってます(ぽっ・・・).」
(;'A`);^ω^)(あ,あれって何だ(お)ーーー!?)
162 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:31:58.27 ID:shtErDL50
(´・ω・`)「さて,話をまとめようか.
とりあえず,DQNに今日何も起きなければ,この物語は解決だね.」
('A`) 「そうだな.」
(´・ω・`)「それから,もしDQNが死ねば,
僕たちは解決策を練らなければならない.」
( ^ω^) 「その通りだお.」
(´・ω・`)「そろそろ,あのメールが来る時間だね.」
ふと,沈黙が訪れる.
ショボンが発言して,30分たった.
DQNは帰ってこない.
('A`) 「遅くねえか?」
( ^ω^) 「探しに行くお.」
(´・ω・`)「・・・来た!」
168 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:37:46.26 ID:shtErDL50
3人の携帯が,一斉に光りだす.
ぴちょ・・・ぴちょ・・・ぴちょ・・・ぴちょ・・・ぴちょ・・・
ぴちょぴちょぴちょぴちょぴちょ・・・・・・・・・・・・・・・
件名:
本文:残り日数 4日
( ^ω^) 「ブーンは後4日だお.」
('A`) 「俺は,あと5日だな.」
(´・ω・`)「僕は,後2日だね.
DQNは,0のはずだ・・・.」
3人はDQNを探し出す.
しかし,何処を探してもDQNは見つからなかった・・・.
177 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:45:04.85 ID:shtErDL50
( ^ω^) 「どうするお?」
(´・ω・`)「何処かに遊びに行った可能性もあるな.
だとしたら,調教が足りなかったみたいだが.」
(;'A`) 「・・・.
DQNだって死んじまうほど,悪い奴じゃない.
もう少し,捜そうぜ.」
(´・ω・`)「まあ,落ち着いてよ.ドクオ君.
生きてるなら,僕に電話を掛けてくるだろう.
DQNは,携帯を持っていったみたいだし.
明日に備えて,今日は休もう.
今日はもう寝て,明日あのダムへもう一度行こうよ.」
('A`) 「・・・そうだな.
ブーンとショボンは夢から情報が得られるかもしれないしな.」
( ^ω^) 「そうと決まったら,寝るお!」
('A`) 「おやすみ.(疲れた・・・)」
しかし,ドクオは結局一人,しばらく寝ずに捜していた.
見つけられなかったが.
(;'A`) 「俺って,損な性格だよな・・・.」
183 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:47:27.48 ID:shtErDL50
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夢の中,ブーンはまた少女と出会う.
( ^ω^) 「また,会えたお.」
ξ゚听)ξ 「そうね.」
( ^ω^) 「DQNは死んだのかお?」
ξ--)ξ 「そうよ・・・
明日,ダムに沈んだ昔の山村村を見て御覧なさい.
DQNが見つかるわ.」
( ^ω^) 「ツンは,津理子かお?」
ξ--)ξ 「・・・.」
( ^ω^) 「DQNもツンが殺したのかお?」
ξ;凵G)ξ「違うの!
アタシじゃない!アタシじゃない!アタシじゃない!」
( ^ω^) 「ツン・・・.」
ξ;凵G)ξ「信じてよ.アタシは皆を助けようとしたの.
でも,皆がアタシを信じない.
アタシを,化け物みたいな目で見て!
しまいには,アタシを,アタシを・・・!」
少女は,泣き崩れてしまった.
186 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:49:42.49 ID:shtErDL50
( ^ω^) 「ツン・・・.
ブーンは,ツンを信じてるお.」
ξ;凵G)ξ「えっ・・・?」
( ^ω^) 「ツンはいい娘だお.
ブーンが落ち込んでたときも,慰めてくれたお.
ブーンは,ツンを信じるお.
ツンの正体がなんであれ,信じるお.」
ξ;凵G)ξ「ブーン・・・!」
ブーンは少女を抱きしめた.
少女は,ブーンの右の二の腕を掴み,顔をブーンの胸にうずめた.
まるで甘えてくる猫のようだ.
( ^ω^) (うは,いい匂いだお!
フラグキタコレ!)
突然,少女はブーンから離れる.
ξ///)ξ 「ふ,フラグなんて立ってないんだからね!」
(;^ω^) 「ちょwww,何で考えていることが分ったんだお?」
189 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:52:23.48 ID:shtErDL50
少女の顔はまた沈む.
ξ--)ξ 「これが,アタシの能力なの.
人の心を読む.
それどころか,
周りの人の意思と意思をつなぐぐことまで出来てしまったわ.」
( ^ω^) 「意思と意思をつなぐ?」
ξ--)ξ 「そう.
例えば,ブーンとドクオが一緒にいるとき,
アタシが近くにいるだけで,
ブーンとドクオは互いの心の中で思っていることが分るようになってしまうの.」
(;^ω^) 「凄いお!なのに,なんでツンは嫌そうなんだお.」
ξ--)ξ 「自分でコントロール出来なかったの.
だから,私の周りにいる人は最も隠したい本心まで,
他人に晒すことになるわ.
人は,皆ブーンみたいに素直に生きてないの.
この能力が私にもたらしたのは,破滅しかなかったわ.」
( ^ω^) 「ツン・・・.」
ξ゚听)ξ 「ありがとう,ブーン.
でも,無理に慰めてくれなくていいの.
もう,慣れてるんだから!」
少女は強がる.
ブーンは突然,少女を抱き上げた.
194 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 00:56:17.47 ID:shtErDL50
ξ///)ξ 「きゃっ!?」
( ^ω^) 「ツン,ブーンはこういう時,どう言ったらいいか分らないお.」
ξ///)ξ 「うん.」
( ^ω^) 「でも,ここは夢の世界.
夢ならツンを抱きながら,
空 で も 飛 べ る は ず!」
ξ///)ξ 「きゃっーーーーーーーー!?」
ブーンは少女を抱えて,空を飛ぶ.
少女は必死でしがみついてきた.
( ^ω^) 「見て欲しいお,ツン.夜景が綺麗だお.」
ξ゚听)ξ 「・・・本当ね.」
( ^ω^) 「楽しいことは沢山あるお.
ブーンもすぐ,忘れてしまうけど.
でも,絶望もあれば,希望もあるんだお.」
ξ゚听)ξ 「・・・.」
( ^ω^) 「ブーンにとって,ツンは希望だお.」
ξ///)ξ 「えっ!?(あせあせ)」
( ^ω^) 「ツンは大事な友達だお.
もし,今直面している問題が解決しても,出てきて欲しいお.」
ξT儺)ξ 「う,うん!(嘘つきたくないのに・・・.」
・・・嘘付いちゃった.
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199 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 01:01:57.09 ID:shtErDL50
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(´・ω・`)「津理子」
ξ:゚听)ξ「何よ?」
(´・ω・`)「お前の目的は何だ?言え.」
ξ:゚听)ξ「あんたらを,娘から助け出すことよ?
それ以外,無いわ.」
(´・ω・`) ぶち殺すぞ…。
ξ:゚听)ξ「くっくっくっ.
そろそろ本当のこと言ってあげようかしら.
あんたらの右往左往する様を見て,楽しんでるのよ.
もちろん,娘って言ったのも嘘よ.
アタシに娘なんていないわ.」
(´・ω・`)「糞野郎が.
・・・DQNは死んだのか?」
ξ:゚听)ξ「ふふん.アタシは女よ?
明日は,ダムの底に沈んだ山村村に行って御覧なさい.
アンタが知りたかったことが,知ることができるわ.」
(´・ω・`)「ちっ・・・.」
女は消えた.
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203 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 01:05:35.26 ID:shtErDL50
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('A`) 「やばい,またこの夢か.」
ξ゚听)ξ「あなたがドクオ君ね?」
(;'A`) 「うお,びびった.
ひょっとして,お前がブーンが言ってたツンか?」
ξ゚听)ξ「ツン?さーね.(くすくす)」
(;'A`) 「DQNはどーなったんだ!?」
ξ゚听)ξ「・・・あんた,ブーンと一緒に苛められてなかった?
なんで心配してるの?」
(;'A`) 「あ,ああ.
でも,死ぬほど悪い奴じゃなかった.
苛められたのは悔しいけど,
後で後悔してくれたら,それでいいよ・・・.」
ξ゚听)ξ「・・・あんた,強いわね.」
(;'A`) 「えっ?俺の何処が?」
210 名前: 第六話
投稿日: 2006/01/10(火) 01:10:54.90 ID:shtErDL50
ξ゚听)ξ「アンタなら,解決出来るかも知れないわ.
・・・あ,来た.」
(;'A`) 「な,なにが.」
ξ゚听)ξ「ふふ,何時ものお楽しみよ?
今日も,楽しんでね(はぁと」
(;'A`) 「くっ・・・!」
ξ゚听)ξ「もし,アイツに捕まったら,夢であろうと,
日数残ってても,死ぬから.
気を付けてねーーー!」
少女は消えた.
(;;'A`) 「えーーーーーーーーー!?」
そして,恐ろしい存在感が,ドクオに近寄ってきた・・・.
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