第十四話

523 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 02:51:17.02 ID:Q+G7B0acO

目を覚ますと、医務室にいた。
どうやらジョルジュが運んで来てくれたらしい。 そこで僕は事の大まかな説明を受けた。


ジョルジュは乱入を警戒して、会場入りしたことを伏せていた。
そしてD・HIPをずっと見張っていたのだが、ついつい美乳グラビアに目を奪われたらしい。

気が付けばDHが既に乱入し僕を襲っていたので、慌てて駆け付けたそうだ。

最後にジョルジュは
(; ゚∀゚)「遅くなってゴメンな」
と謝った。

( ^ω^)「心配ないお、助けに来てくれただけで、僕は嬉しいお」

( ゚∀゚)「そうか、じゃあ別にいいな!!
ところでビッグな問題があるんだ」

本当に謝る気だったのか? 少し気にかかりつつも、僕は質問を聞き返した。

( ^ω^)「なんだお?」

(; ゚∀゚)「オレ、タッグ戦をやったことがないんだ………」

( ;^ω^)「……………………」

早くも来週の月曜に不安の色が見えた気がした。

529 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 02:57:49.84 ID:Q+G7B0acO

月曜日

『さぁぁぁぁ今週もっ!!! WAROSUが始まりましたぁぁぁぁ!!!!!!
実況はぁぁぁ!!!私っ!!兄者が務めまぁぁぁぁぁぁすぅぅぅ!!!!!』

『兄者、最初から飛ばし過ぎだ。 もう少しクールに行け。
どうも、解説の弟者です。』

『今日の目玉カァァァドはぁぁぁぁ…………
何と言ってもっ!!!
ジョルジュ・ブーン組対BAD・BADYSだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!』

『ジョルジュへの暴行から始まったこの復讐劇、来週の特番までに決着がつくのか? どうぞ、注目です』

532 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:07:02.44 ID:Q+G7B0acO

━控室━

この日のためにこの一週間、ひたすらタッグの練習をこなしていた。

パートナーの気持ちが分かるように、
ジョルジュはうまい棒を食べ続け、僕はひたすらおっぱいグラビアを研究してきた。


タッグ戦で大事なことは技量ではなく、選手達のチームワークだ。
チームワーク次第では1+1が3にも4にもなるが、
反対に1+1が0になることもある。
それを理解した上で、僕達はメンタル面を極限まで鍛えてきたのだ。


( ^ω^)「ジョルジュ」

( ゚∀゚)「んっ」

もはや目を見ただけで意思疎通が出来る。
試合に対する不安なんか欠片もなかった。

( ゚∀゚)o「試合が終わったら、うまい棒パーティーだぜ」

( ^ω^)o「巨乳の姉さん達をいっぱい呼ぶお」


他愛もない会話を交わしながら、僕達はリングへと向かう。

535 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:13:41.74 ID:Q+G7B0acO

リング上では、既にB・LEGとD・HIPがスタンバイしている。

観客席からは大きなブーイングが浴びせられるが、まったく気にもかけてない様子だ。


( ゚∀゚)「さぁ、内藤。
今までの借りを返す時が来たぜ」

( ^ω^)「ジョルジュ、作戦忘れてないかお?」

( ゚∀゚)「バーローwwww
ちゃんと覚えてるぜ。

『プロジェクト・Dπ』

だろ?」

( ^ω^)「アイツらに二発とも叩き込んでやるお!!!!」


『さぁぁぁぁぁああああ!!!!!
い・よ・い・よっ!!
ジョルジュ・ブーン組のぉっ………』

『落ち着け兄者、英語が読めないなら俺に代われ。
π・Revolutionの入場です!!!』

541 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:23:37.56 ID:Q+G7B0acO

会場が暗転し、ゲートと通路にスモークが炊かれる


デレレレッテッテ♪ デデッ♪デデッ♪
テレレテレレレ♪ ダ・ダ・ダ!!

光る風を追い越したら〜♪ (おっぱい!!)
君にきっと逢えるね〜♪ (おっぱい!!)
新しい輝き HAPPY GO ゙OPPAI゙!!


ボォォォォォン!!!!!!!!
内藤がカタパルトから飛び出し、ジョルジュがスモークの奥から現れた。


テレレレー♪ テレレレー♪ テレレレー♪
( ^ω^) ゚∀゚)o彡『おっぱい!!』

テレレレー♪ テレレレー♪ テレレレー♪
( ^ω^) ゚∀゚)o彡『おっぱい!!』



( ^ω^) ゚∀゚)o彡「さぁ!!みんなも!!」

549 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:34:27.31 ID:Q+G7B0acO

二人の入場は最高の盛り上がりを見せた。

ハピマテとおっぱいの融合は、観客達の心を惹き付け選手達との一体感を気付きあげたのだ。


二人は入場の時点でテンションがピークに達した。
二人リングへ走り込むなり、BBS達に奇襲をしか始める。

拳を顔面へと叩き込む、今までの借りを返さんとばかりに猛攻を始めた。

552 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:41:46.99 ID:Q+G7B0acO

試合の流れは、完全にπRが握っていた。

復讐に燃える二人に観客のサポートが付き、BBSの二人は肉体的にも精神的にも追い詰められていた。

だが窮鼠、猫を噛むの格言通りに追い詰められた鼠共は手段を選ばない行動に出た。


リングではジョルジュがB・LEGに対してチョップを放っている。

その隙にD・HIPがリング下からイスを二個持ち出したのだ。


( ;^ω^)「レフェリー!! アイツ凶器を持ち出してるお!!」


レフェリーが慌てて取り上げようとした瞬間、DHがレフェリーをイスで殴打したのだ。

557 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:51:23.38 ID:Q+G7B0acO

(# ゚∀゚)「チッ、クズがやりやがったか!!」


ジョルジュがD・HIPに注意を向けた隙にB・LEGはリングを降り、
イスを片手に持ち、ジョルジュを挟み打ちにした。

DH「ヘッヘッヘ……………」
BL「覚悟決めろやぁぁぁぁあああ!!!!」

二人がジョルジュの頭をカチ割ろうとした、まさにその時である。


⊂二二二( #^ω^)二二⊃ブーーーーーン!!!!!!!

二人の背後から、内藤が低空ブーンチョップを二人の裏膝に叩き込んだのだ。

DH「ぐあっ!!」
BL「ぁあっ…………」

BLが場外へと転がり、リング内の敵はD・HIPのみとなる。

( ^ω^)「ジョルジュ!!」

( ゚∀゚)「内藤!!」

( ^ω^) ゚∀゚)「プロジェクト・1だ!!」

561 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 03:55:16.92 ID:Q+G7B0acO

二人はリングの中央で倒れているD・HIPを挟むように、対角のコー ナーに立った。


そして互いに左腕を天に突きだし観客をあおる。

( ゚∀゚)o「行くぞお前らぁぁぁぁぁ!!!!!」

( ^ω^)o「しっかり叫ぶんだお!!!!」


( ゚∀゚)o彡 『おっ!』

( ^ω^)o彡『ぱい!』


( ゚∀゚)o彡『おっ!』

( ^ω^)o彡『ぱい!』

566 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 04:02:30.49 ID:Q+G7B0acO

大声援の『おっぱい』コールの中、フラフラとD・HIPが立ち上がる。


o( ^ω^)二二二⊃「ジョルジュ!! 行くお!!」


o( ゚∀゚)┛「覚悟しやがれぇぇぇ!!!」


( ^ω^) ゚∀゚)『クロス・バストボンバー!!!!!!!』



ドガァァァァァン!!!!!!
ホライゾンラリアットとバスト・ボンバーがDHの頭を挟んで衝突する。


DH「カハッ…………」

力無く崩れ落ちるDH、
しかしこれで終わらせる二人では無かった。

569 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 04:09:05.64 ID:Q+G7B0acO

(# ゚∀゚)「まだ…ゴミ掃除が済んでねぇなぁ……」

BL「ひぃっ……」

ジョルジュが指を鳴らしながら、コーナーで膝を抱え震えているB・LEGに視線を飛ばす。

BL「あっ……あっ…………」

ジョルジュがリングを這い降りようとしたBLの足を掴み、リング中央へと連れ戻す。


( ゚∀゚)「内藤!! プロジェクト・2だ!!」

( ^ω^)「おk!!」


合図に従い、内藤はコーナーポストを登る。
ジョルジュはBLを引きずり起こし、向かいのロープへと振った。

(# ゚∀゚)「さぁて、仕上げといくかっ!!!」

572 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 04:21:40.60 ID:Q+G7B0acO

ジョルジュはロープの反動で跳ね返ってきたB・LEGの腰を掴み、頭上 高く掲げる。

( ゚∀゚)「内藤っ、行けぇ!!」

( ^ω^)「これで終わりだお!!」

バッ……
⊂二二二( ^ω^)二二⊃ブーーーーーン!!!


( ^ω^) ゚∀゚)「B・スクエアァァァァ!!!!!!!!」

ズドォォォォォォォン!!!!!!

π・バスターで抱えあげられているBLの首に、フライングブーンチョップを決めて叩きつけた。
只でさえ高い威力のπ・バスターに、内藤の体重が加わったのだ。 耐えきれるわけがない。


代わりのレフェリーが走ってきてカウントをとる。

カンカンカン……………

終わって気がついてみれば、僕は復讐のことより、タッグの面白さに目覚めていた。
ジョルジュに相談を持ち掛けてみようか?
まぁいい、今は勝利の余韻に浸るとしよう………

??「フン、だいぶヤンチャをしてくれるじゃねぇか…………」

第十四話━Brotherhood━ 完

573 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 04:23:45.54 ID:Q+G7B0acO

内藤ホライゾン

戦績
3戦3勝0敗0引き分け


(π・Revolution)○━●(BAD・BADYS)

試合時間 17分28秒
B・スクエア


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