第十五話
637 名前: 1
◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/11(水) 18:47:52.17 ID:Q+G7B0acO
BAD・BADYSを破った翌日、僕とジョルジュはモナーから呼び出し
を受けた。
いったい何の用だ?
昨日の興業は大成功だった筈だ。となれば、悪い話で呼び出されたわけではないだろう。
また下らないジョークを言ったら、クロス・バスト・ボンバーを叩き込んでやる。
心に隠した想いを秘め、僕はGM室のドアをノックした。
コンコン………
「入ってるモナー」
639 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 19:05:03.90 ID:Q+G7B0acO
ガチャッ…
( ^ω^)「失礼しますお」
( ゚∀゚)「邪魔するぜー」
いつもの黒い回転椅子に座ったモナーが、僕達の方へと顔を向ける。
気のせいか、その顔はいつも以上にニヤついている気がする。
( *´∀`)「ヒッヒッヒ……π・Revolution、よく来たモナ。
まぁ、そこに座るといいモナ」
モナーに促され、僕達は来客用のソファーへと腰掛ける。
( ゚∀゚)「(あの野郎、何か悪知恵を働かせてやがるぜ)ヒソヒソ……
ジョルジュが耳元で囁く、確かにあの微笑を見て、そう思わない人間はいない筈だ。
640 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 19:15:37.06 ID:Q+G7B0acO
(
*´∀`)「さて……君達は今週末に、何があるか知ってるモナか?」
知らないわけがない。
この団体では、月末に特番と呼ばれる大きな大会がある。
そして今週末は月末。
そう、特番が行われるのだ。
( ゚∀゚)「特番……ですか?」
ジョルジュの答えに対し、嬉しそうにモナーが口を開く。
( *´∀`)「さすがジョルジュ、物分かりがいいモナ。
さて、実は特番のカードが1つ空いているんだモナ。
そこで…………………
π・Revolutionに任せようと思うモナが、どうだモナ?」
641 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 19:29:25.58 ID:Q+G7B0acO
僕は胸の高鳴りを感じずにはいられなかった。
特番への参加は大きなチャンス、試合で結果を残せばさらに大きなチャンスを掴める可能性が出てくる。
しかし僕は特番への期待とは裏腹に、ある不安があった。
『ジョルジュが僕と再び組んでくれるのか?』
もともとジョルジュは一匹狼的な気質があり、誰かとつるむ事が苦手ならしい。
その証拠にタッグ戦も、僕と組んだのが初だと言う。
そんなジョルジュが、再び格下の僕と組む事なんてあるのだろうか。
柄にも無く、僕は不安にかられていた。
646 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 19:39:56.05 ID:Q+G7B0acO
( ゚∀゚)「あっ、全然OKッスよ」
( ;^ω^)「ちょwwwwwおまwwww勝手にwwwwwww」
真剣に悩んでいる僕の隣で、実に軽々しく答えるジョルジュ。
( ゚∀゚)「あ、なんだよ? お前も特番に出たいだろ?」
( ;^ω^)「でも………でも………」
( ^ω^)「僕はまだ新米だから、ジョルジュの足を引っ張ってしまうかもしれないお………
だからてっきりジョルジュは断るものかと………」
僕は思っていることをジョルジュに打ち明けた。
どのみち心にわだかまりを残したままでは、満足いくチームプレイなど出来るわけがないのだから。
648 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 19:51:58.16 ID:Q+G7B0acO
(; ゚∀゚)「はぁ?お前、何言ってるんだよ?」
( ゚∀゚)「いつお前が俺の足を引っ張った?
俺が初めてのタッグであそこまで結果を残せたのは、間違いなくお前と組んだからだぜ。
悪いが俺はお前と以外はタッグを組むつもりもないからな」
( ;^ω^)「ジョルジュ………」
(# ゚∀゚)「だーーっ!!
クサいセリフを言わせるな!!
次に情けないこと言ったら、お前のチンタマをペンチで引き抜いてやっかんな!!」
( ;^ω^)「うはwwwwwwそれはテラヤバスwwwwwww」
どうやら僕の取り越し苦労だったようだ。
ジョルジュがそう言うなら、これ以上僕は何も言うまい。
僕に出来ることは、ジョルジュの期待に応えることだと分かったからだ。
650 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 20:13:03.66 ID:Q+G7B0acO
( ;´∀`)「コホン……
あぁー…その牛乳を拭いた後のクサい雑巾並のやりとりは、もういいモナか?」
モナーが話に水を差してくれたお陰で、僕は現実へと引き戻された。
( *´∀`)「じゃあ試合を受ける方向で話を進めるモナ。
詳細はおって連絡するモナ、わざわざご苦労だったモナね」
こうして僕の初の特番試合が組まれた。
この時、そこに黒い計画があったことなんか、夢に思わなかった。
( ´∀`)「………………………」
ピッ………
m9( ´∀`)「あっ、もしもし………モナか。
うん、話はつけたモナ。
………約束の……把握したモナ」
何も知らぬまま、特番の日は近付いて来る。
654 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 20:38:35.51 ID:Q+G7B0acO
日曜日
WAROSU特番
━EXECUTIONER DAY━
ついに特番の日がやってきた。
いつもなら早めに会場入りし、控室でゆっくりと待機をしている筈だった。
しかし僕とジョルジュは今も会場内を駆け回っている。
何故か。
モナーの糞野郎が、試合当日に試合形式を発表したせいだ。
3vs3による三人タッグ戦でBAD・BADYSを相手にするのだが、
向こうはリーダー格のA・Chestを加えて完璧な状態なのに対して、
こちらはパートナーさえ見付かっていない。
僕とジョルジュはペンチを片手に会場を走り回り、
パートナーを探しつつ、モナーのチンタマを引き千切る事に必死になっていた。
660 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 21:04:50.80 ID:Q+G7B0acO
結局パートナーも見付からないままに、僕達はリングへと上がることに
なった。
(# ゚∀゚)「ちくしょう!! 絶対モナーの奴がハメやがったぜ!!」
(# ^ω^)「いまさら言っても遅いお………
これはBBS達に責任を取ってもらうしかないお」
(# ゚∀゚)「ちっ……
そろそろ行くとすっか」
デレレレッテッテ♪ テテッテテッ♪
テレレテレレレ デ・デ・デ!!
光る風を追い越したら〜♪(おっぱい!)
君にきっと逢えるね〜♪(おっぱい!)
新しい輝き HAPPY READY OPPAI!!
ボォォォォン!!!!!
( ^ω^) ゚∀゚)o彡『さぁ!みんなで叫べ!!!』
660 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 21:04:50.80 ID:Q+G7B0acO
結局パートナーも見付からないままに、僕達はリングへと上がることに
なった。
(# ゚∀゚)「ちくしょう!! 絶対モナーの奴がハメやがったぜ!!」
(# ^ω^)「いまさら言っても遅いお………
これはBBS達に責任を取ってもらうしかないお」
(# ゚∀゚)「ちっ……
そろそろ行くとすっか」
デレレレッテッテ♪ テテッテテッ♪
テレレテレレレ デ・デ・デ!!
光る風を追い越したら〜♪(おっぱい!)
君にきっと逢えるね〜♪(おっぱい!)
新しい輝き HAPPY READY OPPAI!!
ボォォォォン!!!!!
( ^ω^) ゚∀゚)o彡『さぁ!みんなで叫べ!!!』
661 名前: 以
下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/01/11(水) 21:05:37.73
ID:1zZHK5oG0
( ゚∀゚)o彡 おっぱい! おっぱい!
662 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:05:54.91
ID:yhIyzs850
( ゚∀゚)o彡 おっぱい! おっぱい!
663 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:06:42.29
ID:EVfOVCDm0
( ゚∀゚)o彡 おっぱい! おっぱい!
664 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:06:56.41
ID:fF7p8HlHO
( ゚∀゚)o彡 おっぱい!おっぱい!
665 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:07:44.26
ID:bLQw5b+J0
( ゚∀゚)o彡 おっぱい!おっぱい!
666 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:09:16.15
ID:x08Xbb3e0
( ゚∀゚)o彡 おっぱい! おっぱい!
667 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます [age] 投稿日: 2006/01/11(水)
21:10:06.73 ID:yliRlxXIO
( ゚∀゚)o彡 おっぱい!おっぱい!
おっぱいうぷスレじゃないのにこんなにおっぱいが叫ばれるのは稀
668 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:10:09.77
ID:qeIkzFWL0
( ゚∀゚)o彡 おっぱい!おっぱい!
669 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りし
ます 投稿日: 2006/01/11(水) 21:16:16.13
ID:Irz/lzOXO
( ゚∀゚)o彡 おっぱい! おっぱい!
670 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 21:17:19.74 ID:Q+G7B0acO
>>661-669
( ゚∀゚)「確かにお前達のπパワーが届いたぜ!!」
リングの上で一頻り観客へ挨拶を済ますと、僕とジョルジュはBBSの入場を待ち構えた。
すると、ゲートの方から驚くべき集団が現れた。
先陣を切り、モナーがBBSを引き連れ入場して来たのだ。
マイクを片手にモナーが口を開く。
674 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 21:31:24.15 ID:Q+G7B0acO
( *´∀`)「ご機嫌よう、π・Revolution!!!
結局三人目は見付かったモナか?」
ゆっくりとゲートから歩き始める。
( *´∀`)「君達には悪いが、これもルールなんだモナ。
つまり3対2のハンディ戦ということになるモナ…」
BBSの三人がリングへと入る………
( *´∀`)「活躍するためには、強い者を味方につけるとことが重要なんだモナ。
BBSの連中は、それをよく理解をしているモナ………
さぁ!!若い連中に力関係を教えてやるモナ!!」
会場が暗闇に包まれた。
678 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 22:02:34.60 ID:Q+G7B0acO
テテテッ…テレレ……
聞いたことのある曲が流れる。
テテテッ…テレレ……
あぁ、この曲は………
アイニ,キヅイテクダサイ,,,,,
間違いない、僕の………
ボクガ,ダキシメテア・ゲ・ルゥー…
僕のデビュー戦の相手。
ダダダダ!!!! ダッ!ダッ!ダッ!
『ペニシリン・ジャンキー』だ。
バァンッ!!!!
愛にっ! 気付いてくだっ!さっ!いっ!
僕がっ! 抱き締めてあっ!げっ!るっ!
深紅の長髪を振り乱し、真っ赤なライトの中をペニシリン・ジャンキーが駆け出してきた。
その姿は、まるで赤い鬼のように。
679 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk
投稿日: 2006/01/11(水) 22:05:32.34 ID:Q+G7B0acO
( ;´∀`)「なっ、アイツは何なんだモナ!?
控室の奴らには手を回したはずモナ!!」
ペニジャン「悪いが……アンタの命令を聞く奴なんか、控室にゃ一人もいないぜ」
モナーに一言浴びせかけると、ペニジャンがリングへと滑り込む。
それが開戦の合図となり、選手入り乱れての乱闘が始まった。
何で彼が現れたのかは分からない。
今、ただ一つ分かることは
『この試合、勝てる』
ということだけだった。
第十五話━STAY TUNED━ 完
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