×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。


第十七話

34 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/12(木) 23:51:39.22 ID:FDghJ5JLO

ツン政権の幕開けは、最初の『WAROSU』から壮絶な物であった。

番組開始直後からリングへ上がり、観客へ向けて早速タンカをきった。


ξ゚听)ξ「私は、この無法地帯であった『WAROSU』を改革します。
ルールにより統治され、不正行為の行われない、
洗練されたエンターテイメントを皆さんに提供すると約束しましょう!」

ワァァァァァァ!!!!!!!



『ワァァァァァァ!!!!!!!』

(; ゚∀゚)「しかし、気の強い娘さんだな…」

( ;^ω^)「大勢の観客相手に……スゴいお」



僕とジョルジュは、壺の穴のテレビ越しにツンの勇姿を見ていた。

35 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 00:04:08.98 ID:FDghJ5JLO

( ゚∀゚)「よし、内藤。 もう一汗流すか!!」

( ^ω^)「おk!!」



ドォンッ…!! ズズゥン……
僕はジョルジュを連れて、壺の穴に戻って来ていた。
お互い来る大試合に向けて体を鍛えるために、ここへ修行しなおしに来たのだ。

基礎の確認から、自分の長所を伸ばし短所をカバーしに入る。

ジョルジュは僕の欠点や、伸ばし所を良く捉えてくれた。


( ゚∀゚)「いいか。
お前のブーンチョップにしても、ブーンサルトにしても肝心なのば脚゙だ。
だから脚の筋力を鍛えつつ、相手への反撃の策も練っておけよ」


僕はジョルジュのアドバイスを忠実に実行し、成長を感じていた。


そして…………
ジョルジュにも隠しているが、新たな゙秘密兵器゙の完成も近付いている。

全てが順調だった。

37 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 00:14:58.78 ID:4ybqleRbO

その日の晩、僕はジョルジュと一緒に対戦相手の試合を見た。

『WAROSU』の放送で、ν速王者『モトヤ・イズミ』の試合が流されていたのだ。


ワァァァァァァ!!!!!
『さぁぁぁぁすが王者だぁぁぁぁぁああ!!!
相手にっ!攻撃をっ!許させなぁぁぁぁぁああい!!』

『兄者、医者から血圧が高いと注意されているんだから、あまり興奮するな。
いや、゙アレ゙には負けるか………』



確かにモトヤは強く、その戦いには惹かれるモノがあった。



しかし



僕とジョルジュは、それ以上にセコンドへ目を奪われていた。

38 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 00:21:01.81 ID:4ybqleRbO

??「モットヤさぁぁぁぁぁぁあああん!!!!!
早く決めてぇっ!!決めてぇっ!!
決めてしまいなさぁぁぁぁぁあああああいっ!!!!!」


( ;^ω^)「ちょwwwwこのピザババァwwwwwテラウルサスwwww」

(; ゚∀゚)「どうしようもない腐れおっぱいだぜ…」



??「さぁっ!!さぁぁっ!!さぁぁぁあああっ!!!!!
モトヤさぁぁぁぁぁあああんっ!!!!」

モトヤ「分かったよ、ママ」


モトヤが何かセコンドと言葉を交わすと、ドビンマスクへと向かっていった。

39 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 00:32:31.85 ID:4ybqleRbO

ドビンマスクが最後の力を振り絞り、モトヤを迎え撃とうと走り出す。

しかしモトヤは冷静に体を屈め、ドビンマスクの両足を自分の足で挟み込んだ。
勢い止まらず、ドビンマスクは前方のセカンドロープへ首から倒れ、そのままロープへ寄りかかる。
モトヤが追撃を仕掛けるため、後方のロープへと駆け出した。


モトヤ「和泉流……投扇脚!!」


勢いをつけたモトヤは、ドビンマスク側のトップとセカンドロープの間へ足から飛び出した。

目測を誤って自爆したのか? そう思ったのも束の間である。


モトヤは完全に飛び出す前にロープを両手で握り締め、
自身の足で弧を描くような軌道でドビンマスクの顔へ蹴りを放った。

溜らずドビンマスクは後方へと弾き飛ばされる。
トレードマークの鉄仮面の損傷が、その威力をまざまざと表していた。

41 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 00:43:43.51 ID:4ybqleRbO

しかしモトヤは追撃の手を緩めなかった。

ヨロヨロと立ち上がるドビンマスクを狙い、ロープを握り離陸の準備をする。


そしてドビンマスクがモトヤの方を向いた瞬間にロープの反動で大きく飛び上がり、
ドビンマスクの肩へ逆肩車の体制で跨った。


ドビンマスク「むっ……ぐぅっ……」

必死に振り落とそうとするが、モトヤは巧みに体を動かしバランスを保っている。


何というバランス感覚だ。


僕達は内心ゾクリとした。 ロデオの如く暴れる相手に対して、両足だけで体を支えバランスをキープしているのだから。
普通の人間に出来るような代物ではない。

43 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 00:53:27.55 ID:4ybqleRbO

モトヤママ「モットヤちゃぁぁぁぁぁああああん!!!!!!!
早くっ!!早くっっ!!早くっっ!!」

モトヤ「………和泉流奥技っ、空中モトヤチョップ!!!」


まさに惨劇であった。

視界を塞がれたドビンマスクの脳天に、次から次へと首刀が叩きこまれる。
鈍い音が、ブラウン菅から絶えず鳴り響く。


ついにドビンマスクが耐えきれず、糸が切れた人形のように足が崩れた。

しかしモトヤは巧く体重を移動させ、背中から倒れさせる。
両膝が不自然な形から後ろへと折れ曲がった。


意識を失っているのか、大きく躰が痙攣し、そのまま両肩をマットに付けカウントを取られるドビンマスク。


僕達はテレビの前で、猛烈な悪感を味わっていた。

49 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 01:03:40.69 ID:4ybqleRbO

(; ゚∀゚)「…………悪ぃ、先に部屋に戻るわ」

( ;^ω^)「あっ、ジョルジュ!!……」


バタンッ………
一人残された僕の背に、勝利した王者の声が聞こえた。


『………ではモトヤさん、今回の相手の印象は?』

モトヤ『そうですね、やっぱり………』

モトヤママ『んまぁぁぁああ!!! あんなっ!変態っ!鉄仮面なんかっ!
モトヤちゃんの記憶にも残りませんわぁぁぁぁああああ!!!!!』ホホホホホ!!!!!!!!!!


いちいち気に障る声だ。


しかし気に障るのは声だけではなかった。

52 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/13(金) 01:13:43.57 ID:4ybqleRbO

『え…とっ…では、次に行われるタイトル戦の相手、
ジョルジュ長岡について一言…………』

モトヤ『そうですね、彼は…………』

モトヤママ『んまぁ!まぁ!まぁ!まぁ!まぁ!まぁ!まぁぁぁぁぁああああ!!!!!!
聞く所によりますとっ!! 今度の人はっ、異常乳愛者らしいじゃないですかっ!!!
いい歳して"乳離れ"出来ないのは、お子様のあ・か・し!!
モトヤちゃんの敵ではありませんわぁぁぁあああああ!!!!!…』ブツン…

( #^ω^)「メスピザウゼェ!!」ビキビキ……


僕はテレビを消すと、やりきれない怒りを抱いたまま部屋を飛び出した。

53 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk投 稿日: 2006/01/13(金) 01:16:12.03 ID:4ybqleRbO

ジョルジュがあんなヤツに負けるわけがない!!

( #^ω^)「あんなピザのガキにジョルジュが負けるわけ…………」


しかし、僕はいつもジョルジュに抱く、絶対の自信を持てなかった。

確かにメスピザはウザいが、モトヤの実力は本物だ。果たしてジョルジュに勝機はあるのだろうか。


( ´ω`)「ジョルジュ……………」

オォホホホホホ…………


不安でたまらないの僕の耳に、メスピザの笑い声が聞こえた気がした。


第十七話━ピーターパン・シンドローム━ 完


戻る 進む