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第三話

116 名前: 1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/08(日) 12:09:25.60 ID:YaZxnwwxO

ブゥゥゥゥン…………
車に揺られながら、僕は外を眺め物思いに耽っていた。


数時間前までは今夜のうまい棒について考えていたのにな…


たった一試合こなしただけで馴染みの団体をクビになり、それから数分後に再雇用。
そしてこれから僕らの祝賀会だそうだ。

普通、これだけいろんな事があれば、誰だって戸惑うだろう。

今、僕らの運命は急激にkskしているんだ。


物思いに耽っていると、隣のドクオが興奮気味に話しかけてきた。

119 名前:
1 ◆rDvJ0e8dDk 投稿日: 2006/01/08(日) 12:22:22.69 ID:YaZxnwwxO

('∀`)「ヘヘヘ…内藤、アラマキさんはレストランに連れて行ってく れるそうだぜ」

( ^ω^)「うはwwwww久しぶりの白米キタコレ!!」

/,' 3「なんだお前ら? 今まで何食ってきたんだよ?」

( ^ω^)「うまい棒とミルクです……だお」


恥ずかしい話だが本当だった。
もともと地方周りのレスラーの給料は安く、それが前座の負け役程度なら本当に日雇いの仕事並である。

だから僕とドクオは互いにルームシェアをし、家賃や食費などを浮かせてきたのだ。

('A`)「最後に米食べたのいつだっけかな………」

( ^ω^)「お地蔵さんに御供えしてあったオニギリ以来だから………三ヶ月ちょいかお?」

ブゥゥゥゥン……………
/,' 3「(するとコイツら、まともに飯を食ってないであそこまでやったのか……………)

/,' 3「(フフフ………俺は案外大物を釣ったかもしれんぞ……………)」

123 名前: 以下、名無しに かわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/01/08(日) 12:44:08.19 ID:YaZxnwwxO

/,' 3「ふむ、今の時世にしては珍しい奴だな…
よし、レストランに着いたら好きなだけ食え。
どうせ俺が経営しているんだからな」

( ;^ω^)「えっ…?」

/,' 3「レストランだけじゃない、向こうを見ろ。
あのバーも、カフェテリアも、銀行も、風俗店もみんな俺が経営しているんだ」

('A`;)「えっ………」


アラマキさんが言うには、『事業を広げ過ぎちまった』そうだ。
しかし、プロモーターとしての仕事をこなしながら複数の事業を並行させているんだ。
その商才は並外れたものである。


この人の才能はレスリングだけでは止まらないのか。
天は二物を与えないと言うが、この人を見ていると二物どころではないと思う。

124 名前: 以下、名無しに かわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/01/08(日) 12:54:15.33 ID:YaZxnwwxO

レストラン━A・RAMAC 1━


ガヤガヤガヤ…………
( ^ω^)「ハムッ!ハフハフッ!ハフッ!!」

/,' 3「ハハハ、キメェからそんなにガッつくな!!!」


僕もドクオも何も聞いちゃいないし、味わってもいなかった。
今はただ腹を膨らませたい、それしか頭にない。
僕らは豚のようにガッつき、ひたすら腹に流しこんだ。 人の目なんか気にしてはいられない。
今、食べなければ次はいつになるのか分からないんだから……


( ;^ω^);'A`) ガッガッガッガッガッ……!!!!

/,' 3「(このハングリーさ、間違いない。
やはり俺の目に狂いはなかったようだな)」

126 名前: 以下、名無しに かわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/01/08(日) 13:03:12.16 ID:YaZxnwwxO

/,' 3「さて、そろそろ本題に入ろうか……」


僕らが落ち着くのを待って、アラマキさんがようやく口を開いた。
先程までとは空気が変わり、僕らも自然と身構える。

/,' 3「最初に言っておくぞ。
俺はお前達を引き取っては来たが、まだ本契約をするつもりはない」


( ;^ω^);'A`)「なっ!?」

127 名前: 以下、名無しに かわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2006/01/08(日) 13:16:17.22 ID:YaZxnwwxO

/,' 3「落ち着けバカガキども。
俺ばまだ゙って言ったんだ、人の話はちゃんと聞きやがれ」

( ;^ω^);'A`)「すみま……せん……」

/,' 3「お前達には明日から、養成所『壺の穴』に入ってもらう。
そこで一ヶ月ミッチリ鍛えてから入団テストを受け、合否を決める」

('A`;)「明日!?」
( ;^ω^)「急すぎるお!!」

/,' 3「何か文句があるのかガキ共ォ!!??」


( ;^ω^);'A`)「ありま……せん……です」


アラマキさんはそのまま家まで送ってくれた。
車内では僕もドクオも終始無言であった。 お互い明日からの生活を考えると、自然と口が重くなったのだろう。

去り際にアラマキさんが残した一言

/,' 3『お前達には期待しているぞ』

という言葉が深く心に響いていた。


第三話━Crossroad━ 完


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